きわめてシンプルな幸福の定義【アドラー心理学】

こんにちは、幸福論ブロガー・ぱーらー(@parlor_bluehat)です。

今回の〝先人たちの幸福論〟で取り上げるのは、アルフレッド・アドラー(1870-1937)。

彼が提唱した個人心理学(アドラー心理学)における、幸福の考え方をご紹介いたします。

以下はアドラー心理学の入門書として有名な『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健)からの引用です。

「幸福とは、貢献感である」。それが幸福の定義です。

ーー『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健)より

〝貢献感〟とは、「わたしは誰かの役に立っている」という主観的な感覚のことです。

自分が人の役に立ちたくて何かをしたとき、それが本当にその人の役に立ったのかどうかは原理的に分かりえません。なぜなら自分はその人じゃないからです。

だから、「自分はこの人の役に立っている!」と自分が(勝手に)思えればそれでいい。それが幸福だということです。

きわめてシンプルですね。


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いきなり「幸福とは、貢献感である」はちょっと唐突だったと思うので、もう少しその前の部分も引用させていただきます。

人間にとって最大の不幸は、自分を好きになれないことです。この現実に対して、アドラーはきわめてシンプルな回答を用意しました。すなわち、「わたしは共同体にとって有益である」「わたしは誰かの役に立っている」という思いだけが、自らに価値があることを実感させてくれるのだと。

(中略)

…他者貢献していくときのわれわれは、たとえ目に見える貢献でなくとも、「わたしは誰かの役に立っている」という主観的な感覚を、すなわち「貢献感」を持てれば、それでいいのです。

(中略)

…すなわち「幸福とは、貢献感である」。それが幸福の定義です。

ーー『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健)より

これが『嫌われる勇気』において、「幸福とは、貢献感である」という結論に至るまでの流れになっています。

やはりとてもシンプルです。

でも実はこれだけではまだ不十分で、『嫌われる勇気』の続編である『幸せになる勇気』のほうで、もっと踏み込んだ議論がなされています。それについてはまた別の記事で改めてご紹介することにします。

ー・ー・ー・ー

アドラーという心理学者は、幸福とは〝貢献感〟である」と考えました。

※ 厳密には、アドラーはそのように考えたと岸見一郎先生(『嫌われる勇気』の著者である哲学者)は考えている。

あなたはどう考えますか?

この記事が、あなたが〝自分の幸福論〟を作る上での役に立てば幸いです。

〝自分の幸福論〟をしっかり持って、幸せに生きましょう!

ご精読ありがとうございました。

余談

ここまで書いておいてなんなのですが、今回ご紹介した幸福の考え方には個人的にちょっと疑問があります。

先に引用させていただいた部分の論理展開としては、

人間にとって最大の不幸は自分を好きになれないことである

自分を好きになる(「自らに価値がある」と思える)ためには、「わたしは共同体にとって有益である」「わたしは誰かの役に立っている」という思い(〝貢献感〟)を持つしかない

よって幸福とは〝貢献感〟である

ということになると思うのですが、これだと「幸福とは、自分を好きでいられることである」ということにもなります。

「人間にとって最大の不幸は、自分を好きになれないこと(自分に価値を感じられないこと)」という部分からも、単純に裏を返せば「人間にとって最大の幸福は、自分を好きでいられること(自分には価値があると思えること)」ということになります。

僕はいまのところ、「そうなのかな🤔?」と思っています。岸見一郎先生の他の著書やアドラー自身の著書も読みつつ絶賛考え中です。

個人的には、シンプルに「人の役に立ったという実感を持つことこそが、人間にとっての幸福である」でいいような気がするのです。

実際、僕にとっても「幸福とは〝貢献感〟」です。

人の役に立つためにこそ、このブログを運営しているし、無料でカウンセリングも行っています。「人の役に立った」という実感を得たいから、そうすることで幸せでありたいから、やっているのです。

どうなんでしょう。もう少し考えてみます。

今回の〝先人〟

名前:アルフレッド・アドラー(1870-1937)

出身:オーストリア

職業:精神科医、心理学者

フロイト、ユングと並ぶ心理学の三大巨頭の1人。個人心理学(Individual Psychology、日本では『アドラー心理学』と呼ぶのが一般的)を提唱した。

引用・参考文献

アルフレッド・アドラー/岸見一郎 訳 (2010). 人生の意味の心理学<上> アルテ.

アルフレッド・アドラー/岸見一郎 訳 (2010). 人生の意味の心理学<下> アルテ.

岸見一郎 (1999). アドラー心理学入門 よりよい人間関係のために KKベストセラーズ.

岸見一郎・古賀史健 (2013). 嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え ダイヤモンド社.

岸見一郎・古賀史健 (2016). 幸せになる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教えⅡ ダイヤモンド社.

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